Cultivation maitake
原木マイタケ
栽培の手引き
完熟舞茸榾木をご購入いただき、誠にありがとうございます。こちらのページに栽培において重要な点を記載しております。ご活用いただければ幸いです。
また、ご不明な点や不安なことなどございましたら、お客様を担当させていただく弊社営業、もしくは(TEL. 055‐285‐3111)お問い合わせフォームよりお気軽にお問合せ下さい。
1.栽培に適した場所
■水はけが良く、明るく且つ適度に陰になる場所が理想
- 水はけが悪い場合は埋め方や覆土の種類を工夫
- 直射日光が当たる場合は日除けなどで対応可能
- 雑菌が集まるような有機物の多い土地は避ける
(堆肥置き場、椎茸廃榾置き場、野菜くず置き場など)
2.榾木を土に埋める(伏せこみ)
■梅雨明けまでに伏せこむのが理想
- すぐに伏せこめない場合は直射日光の当たらない25℃以下の 環境で、蒸れないよう段ボールを開けて保管
- 梅雨明け後の場合は少なくとも発生時期の1か月前までに 伏せこめば初年度の発生が見込める
■埋め込み方法
- 水はけ具合によって埋め方を変えたり、周囲に排水溝を掘る
- 榾木どうしの間の隙間にしっかりと土を入れる (硬くなりすぎないよう気を付ける)
- 榾木の上に3~5㎝ほど土がのるよう覆土する
- 覆土した後、土の中がしっかり湿るようにたっぷり水をやる (土が流れ窪んだり、榾木の表面が見えたら再度覆土する)
- 覆土後、できれば表面を落ち葉や藁などで覆う (保湿効果、きのこへの泥跳ね防止)
埋め込み方法の例01
埋め込み方法の例02
3.埋め込み後から発生までの注意点
■乾燥しすぎや、土が水浸しになることは避ける
- 基本は雨が降れば散水不要
2週間以上雨が降らず土がひびわれるようなら散水する - お盆明け頃を目安に、極端に雨が少ない場合には芽づくりを促す目的で時々夕方散水をする
- 雨や散水で土が流れ榾木が露出したら早めに土を被せる
■直射日光が強くあたる場合は日除けをつくる
- 土中が30℃をなるべく越えないよう陰をつくる
- 暗すぎるとマイタケが奇形になる場合があるので気を付ける
■最低気温が18℃以下になったら
- マイタケの発生に備え、環境に合わせ日除け、風除け、 雨除けがすぐ設営できるよう準備
- 落ち葉や藁をしっかり被せておく(乾燥防止とマイタケが泥で汚れることを防ぐ)
4.発生から収穫までの注意点
■芽が確認できたら
- 強い風が直接あたり続けると成長が止まるので適宜風除けをする
- 芽の成長期に水がたくさんかかると雑菌がつきやすいので、 できるだけ芽に直接水がかからないようにする
■品質向上のために
- 多少濡れても問題ないが、収穫後の日持ちなどの品質を考えると 必要に応じて雨除けをすることが望ましい (育苗キャップや透明マルチによるトンネルなど)
- ナメクジによる食害を避けるため駆除することが望ましい
■収穫の注意点
- きのこの残骸が残ると雑菌が繁殖しやすくなるので、 収穫は必ず引き抜いてきのこの石突を残さないようにする
- 引き抜いたあとは再度覆土と落ち葉の覆いをする
■理想の収穫時期の目安
- 傘の表面 → 白い縁があったものが消えた頃
- 傘の裏面(もし見れるなら) → 管孔というぷつぷつしたものが 縁から2㎜くらいのところまで来たもの
5.収穫後から来年にむけて
■適切に管理できれば1年に1回、3~5年収穫可能
- 収穫が終わり次第、雨除けを外す
- 覆土や落ち葉が減っている場合は再度被せる
- 榾木があった場所が陥没していると、木が腐っている可能性があるのでその場合はそっと掘り起こし、腐っていたら取り除く
- 梅雨時期以降は再度3~5の内容に気を付けて管理を行う
- ナメクジなどの駆除できる害虫は駆除することが望ましい